とある物書きの日常

さよならの準備が足りない。

ヴェルレーヌ詩集

多分これ。古い本だからかもう一般流通してないからか書影の出ないこのざまよ…。図書館のリサイクル棚にあったのをついつい回収してしまう作業をやめたい…ものすごく本がたまる。でも面白かったしとても綺麗な詩だった。訳が堀口大學だったので慣れてきた部分もあるのかもしれない。堀口大學行く先々で見るので本当にいろんなものを翻訳しているすごいひとなのだなあ…という雑な感想を得る。

この中では「よく見る夢」が心に残った。まるで胸の内にいる自分の反転のようにも感じられる。原文で読んでみたいな…と一瞬思ったがこれ仏語になるのでは? と流石に腰が引けた。いや仏語の辞書もあるっちゃあるのだが周りに習得している人間がいない言語であるとなかなか…というのはこの間中国語の話をしていて思った。やっぱり少しでもその言語に学問として触れた人間の話を聞くのは面白い。いや一応習いましたが…習いましたが記憶の彼方ですわ…機会があったら読んでみたい………とか言ってるとたいてい舞い込んできたりするんですよね。

まあその時はその時で。

 

しかし美しい言葉を紡ぐ人間ほどどうしてこうも人間性がクズなのだ…(後ろの年表を見てうわあ…という顔をした)。解説にも頼りない情けないと書かれているし、でも記念碑が立つ程度には作品は人に愛されたのだろう。それを思うと昨今の荒れ模様も………、………………僕は聖人君子ではないので出来るだけ作者のTwitterは見たくない方針でいきたいですね…。仕事垢があると少しは平和になるのかな…(遠い目)。