とある物書きの日常

さよならの準備が足りない。

過ぎゆく時間

置き去りのまま
ああ
魔法でもいいやって

日記だよ~!
脱稿ハイで熱を出したり花粉症が喉まで進行してきたりなんだりだけど、なんとか元気にやっています。
ということで遊び倒した記録をしておこうと思ったのでこうしてはてぶろを引っ張り出してきたのでした。

星の王子さまミュージアム
 行きた~いとか言いながら行かないでいたら閉館が宣言された。こういうことがあるので行けるときに行きたいところへ行った方がいい。僕は死ぬまでに行きたいところにバイカル湖があるんですが、だいぶ絶望的じゃね?になってきているので、本当に行きたいところがあるなら行った方がいいよ…!いつ行けなくなるか分からんよ。
 そういうわけで今年のやりたいことビンゴに星の王子さまミュージアムを入れたものの、原稿とか原稿とかしてたらあっという間に一月二月が過ぎ去り、やべーッこのままだと行かずに終わる…!と思った僕は明日!明日行きます!早起きします!と突発スケジュールを立てたのでした。まあいうてそこまで…めっちゃ遠くて泊まりがけじゃなきゃだめとかの距離ではないので、そこんとこ恵まれてんなとは思っています。
 バスのこともあるし、開館ちょっと前につけばええやろと思って小田原からバスに四十五分くらい揺られて降りたら、もう既に前売り券を持っている人の列と当日券の人の列が形成されてた。マジ?平日だよ…?びっくりした。まあ言うて中がそんな混雑していたかというと全然そんなことなくて、スタンプラリーで並んだくらいで、展示物はゆっくり見られました。スタンプラリーはきみだけの星の王子さまの本を作ろう!みたいなやつで、印象的なシーンをスタンプして完成させるやつなんですが、四箇所しかないのに僕は押すところを間違えて完成させられませんでした。どうして…。
 ▽展示物
  大まかに分けて二つ。星の王子さまという作品の模型などの展示と、作者のサン=テグジュペリの生い立ちとかなんだとかの展示。僕が見たのは後者→前者の順番で、ちょっと覚えてないんだけど、多分これで順路通りだったと思う…?すっごく丁寧に解説してあるのにプラスして、展示もめちゃくちゃいいんですけど、その辺全部撮影禁止なので記憶に焼き付けるしかない。再現展示もいいんですけど、手紙の展示方法だとか、通路の壁のデザインとか、上にある窓が壊れてたりなんだりして荒廃してる世界なのか精神なのかを表してんのかな…みたいなところとか、めっちゃよかった。作品の展示になると突然ここからは撮影OK!って出るので笑ってしまった。作品の印象的なシーンが模型で再現されてたりする。かわいい。非常灯の一部がきつねの足跡になってたり、細かいところ凝ってて絶対これ一回じゃ足りないやつじゃん…となりました。ちょっとスケジュールが密なので二回目は行けないと思う。なんとか存続してくれんかな…。
 ▽外観・庭
  広い。帰ってきて写真見てて思ったけどこれ、フランスの街並み再現してるのかな。そんな気がする。作品関連のワードが散りばめられてるのかな~と思ってたから写真見ながらDeepLに突っ込んでみたけどぴんとこなかった。でも多分そういうやつじゃないかな~…?どうだろう。保険屋さんあるみたいだし。外にもオブジェがあって、わりと一緒に写真とってる人もいた。僕はまあ一人なのもあったけど、噛まれたら死ぬ毒蛇と一緒に写真とる勇気はなかったのだわ…。ちなみに出てくるよく分からん大人たちの中では朝になったら外灯を消し、夜になったら外灯をつける大人が好きです。薔薇園とかあじさい通りとかあるので、季節だったらもっと楽しかったんだろうなあ…!を感じる。王子さまの井戸の中にはちゃんと星が入っててかわいかったです。あと外観がド・城!なので、普通にカメラのシャッター切る手が止まらんのだわ。薔薇の時期に…来ておくべきだった…!
 ▽買い物
  長年の夢だったぞうをこなしてるうわばみのぬいぐるみを買いました。ちっちゃいやつだけど、ちゃんと中にぞうが入ってるやつ。あと一目惚れしたカップとソーサーを買いました。諸君、これが衝動買いだよ。いいもん…食器は使うから…紅茶とか飲むし…。あとはぞうをこなしてるうわばみのファイルを買いました。こんなもんだったはず。

▼ポーラ美術館
 流石にこのまま帰るのは味気ない、食事をしても良い時間だがそこまでお腹も空いていない、なんなら胃の調子は前日まで悪かった。ので、路線図の確認後、ぐるっと回って強羅駅までいって箱根登山鉄道で降りることにして、その途中にあるポーラ美術館に寄ることに。フォロワーの推し美術館だから名前とこの辺にあることは知ってた。同心円上にあることは知らなかった。
 ▽部屋の見る夢
  全部の作品写真撮っていいとかいう太っ腹展示。時々SNSに流しちゃだめだよ、のやつもある。以下気に入ったやつ。
  「テラスにて」ベルト・モリゾ
  「ベランダにて」ベルト・モリゾ
  初っ端からなんだけど、これ作品カード撮るの忘れてるからほんとにこれか怪しい。いやテラスにては多分あってると思うんだけどベランダにてはちょっと怪しいかも…?ってことでググッたら僕がテラスにてと思ってたのがベランダにてで、ベランダにてと思ってたのが別の作品だった。待ってね、集合知に頼りながら順路思い出すから…。この展示、順路が基本ないので自分の記憶が頼り!
  「窓辺の女」エドゥアール・ヴュイヤール
  めっちゃ時間かかった!今度からちゃんとカードも撮ろうね!いやいつもはちゃんと納めるんだけどなんか…テンションがおかしかったみたいで…反省しています…。画面暗めの絵が好きなのかもしれん。
   「山羊と遊ぶ子供たち」ピエール・ボルナール
  これも比較的暗めだと思う。これは絶対岡本太郎「夜」の所為なんですが、暗めの画面の森にいる少年少女というのに「!」を感じる…ん…ですよね…。
  「Shadow on Rug」守山友一朗
  とか言ってたらすっげえ明るい作品がくるという。いやこれめっちゃすごかった。なんだろうね…語彙力ないからそこに絨毯があるし影があるんだもん!みたいなことしか言えん。語彙力もなければ絵画の心もねえ。
  「Cosmos」守山友一朗
  くさっぱらだ!とか多分描いたひとに聞かれたらぐーで殴られそうな感想を抱いた。いやでもすごい草が草で草なんだもん…。これ裏のものもタイトル一緒なんだろうか。めちゃくちゃ水が水で水だった。裏表で考えるとくさっぱらの奥に流れる水とか命とかエネルギーとかのあれなのかも?分からん。
  「Foting Violas Closet」佐藤翠
  どうも検索した感じ、二人共同でこんな感じの絵をたくさん描いてるみたい?わりと色とりどりの作品が多い中で、これだけは白っぽいというか、多分使ってる色はたくさんあるのに目が白って感じるっていうか、不思議な絵だったな~。
  「陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地」ヴィルヘルム・ハマスホイ
  大好き!!!!!いや僕はハマスホイ展見に行けなかった負け犬ですが…。まあ実際ハマスホイがめちゃくちゃすき!というのも好きな作家と雰囲気似てるから好きみたいなあれなので本当は堂々と言いにくいやつ。牧野千穂さんという作家さんが好きです。昔むかしに雑貨屋か何かで絵を取り扱ってて、手が全然出ない値段だったんですけど欲しくて…まあ手に入らなかったのですが…。最近では挿絵とか本のカバーのお仕事が多いのかな?個展…行きたかったなあ…!!!多分「ペペルの椅子」が欲しかったと思うんですよね。似てませんか、雰囲気。当時中学生とかそんなだったはずなので、幾らだったんだろうなあ…。
  「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」ヴィルヘルム・ハマスホイ
  西洋美術館でちょっとでっかいポスターみたいなの買った。そうだよね?って所蔵元見たらやっぱりそうだった。貸出。確かアンチンボルド展のときに友人と見に行って、常設展の最後にぽん、と置かれたこの絵で落ちた。
  ヴォルフガング・ティルマンスの作品はもう全部よかったので言うことが…ない…。強いて言うなら俺もこういうの撮りて~~~!!!!!になってしまった。スカイブルー好き~~ってなったしTシャツ売っててちょっと心揺れたわ。
 ▽水を蹴る 仙石原
  これどうやって行くのか分からんくてスルーしてしもうた…これもしかしなくても外に出てぶらぶら歩きながら緑の中で作品見れたやつじゃん!こういうことをやらかします。
 ▽ゲルハルト・リヒター
  お前なんかどーんって特別対応されてんなって思ってたけど特別展扱いだったんだ!?「抽象絵画」、タイトルそのまんますぎて笑ってしまったけどわりと好き。何処が好きなんだろうな。風景画とかに「!」になるのは分かりやすいから(宗教画は土台がないから)だと思ってたんだけど抽象画って別に分かりやすいとかの世界じゃないと思うから分からん…になった。振り出しに戻る。美術手帖が発掘されたので読んでるんですけど、モネと並べると池と柳に見える、それは暴論だろ!!になってしまった。すまない…教養の浅い者であるもので…。第一印象では花々のカーテンの向こうが垣間見えているって感じなのかな?って思っていました。
 ▽常設展?
  多分…違うかもだけど…。
  「グランカンの干潮」ジョルジュ・スーラ
  もしかしてなんですけど、海の絵、好き?「しけの日」フランク・ブラングィンとかも前見たとき好き~って言ってる。あと海の絵だと「レ・サーブル・ドロンヌ」ピエール=アベール・マルケが好きって言ってる。どっちも西洋美術館所蔵。
  「色彩のある絵、四辺画」ジャン・フォートリエ
  SNS拡散禁止のやつ。今見たらまだ公式サイトもno imageになってた。彩度が低くて灰色っぽくて真ん中に黒の入り混じったドブみたいな白でずもずも絵の具を盛ってる…?ごめんマジで美術の教養がなくてこんなことしか言えない。でもこういうのに「!」になってしまうのでなんなんだろうね…。Twitterでフォローしてる作家も、鳴沢夕影さんとかきよらさんなので…。
  「波濤」白髮一雄
  墨みたいだけど油彩なんだろうかって今カード見たら墨・油彩って書いてあったから混ぜてるのかも…?分からん。これもTシャツになってて相当心揺れた。この間ライブTシャツ買ってなかったら軽率に買ってたと思う。下で美術手帖が解説してくれてるのを発見したので足で描いてることが明らかになった…いやこれ隣の作品か…?この人の作品もっと見たいな…?
  「'89A」田中敦子
  でかくて色鮮やかで真ん中にあるからってのもあるんだろうけど普通に目を惹く。僕はちいちゃい子が使うあの…輪っかを針金の道にそって動かすやつ…を思い出したけど、絶対それがモチーフじゃあないと思う。下で美術手帖による解説を発見したのでこれが電球だということが分かりました。で、電球…?
  「静寂と秩序」猪熊弦一郎
  これすき~~~!これすきだよママ~~~!!!ってやってたけどこれもSNSアップだめのやつ。なんとなく不可聴音域で何を言ってもそれはきっと聞こえないし静寂だしまとまっては見えるよね…みたいな印象を抱いた。
  「生命体の集合」難波田龍起
  これがいいよママ~~~~!!!二度目。やっぱりまだSNS未解禁。多分この展示室ほぼ未解禁だったな。でも写真撮ってもいいよ!っていうのは本当に太っ腹だと思う。シナプス!!って第一印象では思ったけど、もしかして精子とかなのかも…?でもやっぱり生命体の起源って電子信号では…?どう…?
  「ベス・ザイン」モーリス・ルイス
  これは珍しくSNS未解禁じゃないやつ。と思ったら美術手帖に出てた。他の作品の解説も載ってたからちょっと上書き足してくるわ。
  「カミング・ウォーターフォール」パット・ステア
  稲穂!!!って思って駆け寄ったら滝って言われた。はい…。稲穂じゃなかったらすすきだとまで思ってたのに水ですってされた。誰もお前を愛さない。
  「ピンク・ベント」ヘレン・フランケンサーラー
  これすき。SNS未解禁。やっぱり暗い中にぽんと彩度高いやつがある絵にどうしても惹かれるのか…!?二枚目の瞼をおろした先って感じの絵。
  「ロクロワ/黄金の夢」
  香水瓶。めっちゃかわいかった。
  「生命線」ルネ・マグリット
  多分これ、多分これ…!町へとドゥルドゥル伸びる道の絵がそうじゃなかったらまあ…普通に謝りますが…。
  「シャップ通り」モーリス・ユトリロ
  多分静岡の風景画のはじまり展でも見たなユトリロ。好きなのかもしれん。
  「ラ・ベル・ガブリエル」モーリス・ユトリロ
  何に「!」ときてるんだろうなあ…油彩って言っていいのか、この、色が混ざるんだか混ざらないんだかのところがすごくこう…意識にひっかかるというか…。
  ▽買い物
   ポストカードとハマスホイの冊子?を買いました。画集とはちょっと違うと思う…解説多めのやつ。沈黙の絵画、監修は佐藤直樹平凡社。あと「花咲く堤、アルジャントゥイユ」クロード・モネのポスカを買ったはずだったのに「バラ色のボート」クロード・モネが入ってた。取り違えたらしい。悲しい。ポスカいっぱいあるのでたくさんお手紙を書くね…。

強羅駅
 流石にお腹が空いたぜ!ということで山を降りる決意をする。どうしようかなあと「強羅駅 ランチ」で調べてなんかパンケーキ屋があったので行ってみることに。美味しかった。パンケーキがもっと大きいと思っていたのでサラダだけにしてしまったんだけど、普通に肉も食べたらよかったなって思いました。

箱根登山鉄道
 そういえば乗るの初めてだぜ!車内アナウンスが充実していて、急な坂を下るために特殊なブレーキが四つあるとか、急カーブ曲がる所為で線路も車輪も摩耗しないように放水しながら曲がってるとか、あとは観光案内とか。次機会があればちゃんと温泉をめぐりたいですね。スイッチバック、理論としては分かるけどそれ導入するんだ!?ってすごくびっくりした。曲がれないなら…頭と尻を取り替えるのよ!誰が考えついたんだろう…すごく頭のやわらかい人かな…。

箱根湯本駅
 ぶらぶら~としてみよ~で途中下車?うん、途中下車。いつか寄木細工のからくり箱も欲しいけど、今回はぴんと来たのがなかったのでやめておいた。以前友人ときたときに坂の上で見つけた寄木細工屋さん何処だったっけかな。今回見つからなかったのも縁ということかもしれない。多分駅前辺りはぐるっと一周して、覗いたお店に波佐見焼の文字が見えて、そしたらするすると吸い込まれて、黙って品を検分してから「これお願いします」と言っていました。ということで波佐見焼の急須が増えたよ。もう南部鉄器のかわいい急須がいるんですが、まあ…これは緑茶飲む用ということで…。そのあともう買い物しないだろうな~で駅に戻る途中、怪しいパワーストーン屋さんに吸い込まれ、友人たちへのお土産と自分に原石を買いました。いやだって…あれだけこすったからクリソベリルキャッツアイが一個手元にほしかったのと…ちょうどちょっと緑がかった感じのグリーンアップル感あったし…。まあアクアオーラクォーツはなんか綺麗だったから拾ってきたんですが…。今検索したら「宇宙的な力で潜在意識の中で滞っていたトラウマが解放され癒やしを得る」みたいなこと書いてあってそっか!の顔した。想像力を働かせる人にぴったり!って書いてあったから僕はいいところだけ受け取ります。あとはなんか琥珀になりきれなかった石…?みたいなすごく怪しいやつも買った。これだけ名札ひっぺがされてるからまあプラスチックかもな!って思ってます。まあ痛くもない値段なのでいいですけど…。

▼総括
 そんなこんなで鈍行に揺られて帰ってきました。いろいろ回れて楽しかった!でも多分明日は筋肉痛っていうかもう既に筋肉痛なので、日頃から歩き回るようにしたいです。おわり!