とある物書きの日常

さよならの準備が足りない。

夜の子どもたち(パロル舎:改訂版)


昔入院していた時にその部屋においてあったボロボロの本に出会ったのが最初で
やっとこの歳になって手元に置くことが出来た本
もう絶版になっているらしいけれども運良く初版本でそこそこ状態の良い物に出会えました
あまぞんってすごい



夜の子どもたち / 柴田勝茂(パロル舎

あらすじ
ある日突然登校拒否に陥った五人の子供たち
彼らを任された若きカウンセラー・正夫が調べていくと
彼らは共通してある体験をしていることにたどり着く…
夜への異常なまでの恐怖が根付く町に横たわる謎たちと
子供たちの体験にはどんな関係があるのか!?

「あなたのいっているのはお題目よ。一度でも、この子たちの恐怖を実感として受けとめたことがあって?それこそ、光のいうように、うまい答えを見つけよう、いいくるめようと思ってるだけだった。だってあなたは何が起きようと、おかしいとも怖いとも思わない。いえ、思おうとしないんだもの。この子たちの苦しみをともにしようと思わないで、いったいどうやってカウンセリングができるというの」
「だけど、では、どうしろと?どうすればこの子たちが救えるっていうんだよ」


記憶があやふやだけれども読んだものはこれと少し違ったような気がする
違う本と混ざっていたらそれまでだけれども…と今ググってみたらどうも書き換えなされているようですが
こっちが改訂版だとは
ラストを読むとなかなか危ない路線いってるのでそれが原因で書き換え?なんて思ってたら
こっちが書き換え後だなんて…
何がだめだったのか
というか絶版の方も改定前か ぬか喜び…(´・ω・`)

ファンタジーかと思いきや現実的な問題をつきつけられた感じになる本
96年発行の本ですが現代にも警鐘を鳴らすものだと思います
そういう意味ではまぁこの薄っぺらく謎を解決した感じにも意味はあるかなー?なんて
すべての謎を解決しようとした結果が薄っぺらさの原因のような気もします
私は結構改定前のあの妙でゾッとする感じ、すきですが

今めっちゃお高くなってるらしいですが頑張って改定前買おうと思います…ひええ
初版ほしいな!!!