とある物書きの日常

さよならの準備が足りない。

スワロウテイル/初夜の果実を接ぐもの




とりあえず今出てる最新…?かな?スワロウテイルシリーズとしては
先週くらいに読み終わってたんですけどそういうえば感想あげるの忘れてた
前のやつ書いたので書いた方がいいかなって

今回の感想
・時系列入り乱れ構造してるので番号振ってあるとは言え通しで読むとちょっと混乱する
・親指かっこいい
・親指すごくかっこいい
・相変わらず鏡子さん好きです
・参考文献の所為で密林の欲しリスがすごい増えたんですけど
・岩波の奴隷なんですけど
・椛子閣下がとても好きです

いつも通り感想になってない感想です
とりあえずのキリの良い感じではあったので
スワロウテイルから二巻三巻と読んだ方には私としては此処まですすめたいですね

 当然、そこには揚羽が読みかけの本の題名が表示されるわけで、揚羽は顔を下に向けて手を差し出した姿勢のまま、無防備に晒した頭の髪の渦巻きの辺りで、鏡子の極低温化した視線の直撃をまともに受けることとなった。
「――真白、どこへ行く」
 全面降伏の姿勢のまま、膝から下だけで少しずつ後ずさりしていた揚羽は、その一声で再び石のように固まらざるをえなかった。脂汗が頬を伝って滴り落ちる。
「か、可能なら、地の果てまで……」
「地球の反対側か、難儀なことだな。あいにくと関東湾の海には、ガラリヤ湖のような水上歩行マジックのトリック仕掛けはない。海底でも歩くのか、後ろ向きのままで?」


こういうやりとりとか

『じゃ、今から他の人にチェンジしてもらう?』
「いえ、そこまでしていただかなくても……」
『ほら、やっぱり彼がいいんでしょ?』
「そういうわけでは、ですねぇ」
『まあ麝香のついでに、彼のハートも射止めちゃいなさいよ、せっかくだし』
「椛子様、もしかしてそんなお戯れのために、陽平さんを選ばれたんですか?」
『うーん、半分くらい』
 半分も本気だったのか。恐るべし、東京自治総督。


こういうのとか

「――だからもう、私は幸せはいらない」

とか

「そ、それは……それは『愛』じゃない! 『呪い』だ!」
「ごめんなさい、私は他に幸せになる方法を知らないから……だから、ごめんなさい」
 そしてそのおでこにキスをした。


とか

「くたばれ愚妹!」
 マウント・ポジションから揚羽の前髪を掴んで力一杯の頭突きを顔面に叩き込んだ椛子は、しかし次の瞬間には襟を掴まれてひっくり返され、拳を側頭部に叩き込まれる羽目になった。
「死ね! ぶりっこ総督!」


とか

どうでも良い感じのアオリを付けるなら「涙せずにはいられない」とかそういう感じだろうなって思います
私は泣きました
今回本当にいろいろなキャラが魅力的にかかれていて
何処を抜粋するか大分悩んでこんなことになりました
中に哲学とか武道とかちょいちょい出てくるしSFなので頭はすこし疲れますが
積極的にひとにおすすめしていきたい本だなあと思いました!
まんぞく!

さてそろそろθの方も買いたいな………